
「SNSいじめ」って、あなたはどんなイメージを持っていますか?
もしかすると、「自分には関係ない」と感じているかもしれません。
でも、SNSいじめは思っている以上に身近に潜んでいて、
ほんのちょっとした投稿やDMのやり取りが、いじめのきっかけになることもあるんです。
今回は、実際にSNSいじめの被害に遭ったある女子高生の話を通して、
その怖さ、そして乗り越えるために必要なことをお伝えしていきます。
あなたがもし今、少しでも「SNSで嫌なことがあった」と感じているなら、
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
被害に遭った女子高生のリアルな体験
高1の春。ある女子高生Aさんは、TikTokで日常のVlogを投稿していました。
最初は「かわいい」「参考になる!」というコメントが多く、
フォロワーも順調に増えていたそうです。
でも、ある日を境に「調子乗ってる」「ブス」「誰も見てないよ」
といった心ないコメントが増え、投稿するたびに匿名アカウントから
悪質なDMが届くようになりました。
投稿を見ていた同級生にも拡散され、学校でもコソコソ話をされたり、
陰口を叩かれたりと、Aさんは心身ともに追い詰められていきました。
それが、「SNSいじめ」の始まりでした。
「SNSいじめ」はなぜ起こるのか?
SNSいじめの特徴は、加害者が匿名で攻撃できてしまう点です。
顔を出さずに、しかも相手の反応が見えないまま言葉を投げつけることで、
どんどんエスカレートしてしまうんです。
そしてもう一つの要因が「周囲の反応」。
誰かがいじめっぽい投稿をすると、それに便乗して
“ネタ”として消費されてしまうこともあります。
SNSいじめは、ただの“ネットのノリ”ではありません。
現実世界と地続きの「本物の暴力」なんです。
SNSいじめから抜け出すために必要なこと
Aさんは、一時期SNSをすべてやめ、誰とも連絡を取らなくなってしまいました。
でも、ある先生に相談したことが転機になりました。
学校と連携してアカウントの証拠を残し、加害者の一部は特定されました。
また、SNSいじめに詳しい専門窓口にもつながることで、心のケアも受けられたのです。
SNSいじめに遭った時、まずやるべきことは3つあります。
【SNSいじめに遭ったら、まずやるべき3つの行動】
1.証拠を残す(スクショ・ログ保存)
SNSいじめの投稿やDMは、すぐに削除されてしまうことも。
相手のアカウント名・日時・内容を記録しておきましょう。
2.信頼できる大人や専門機関に相談する
親、先生、スクールカウンセラー、SNS相談窓口など。
一人で抱えず「助けて」と声をあげることが一番の解決への近道です。
3.アカウントのブロック・ミュート・通報をする
SNSいじめの加害者には一切の反応をせず、
安全な環境を自分で作っていくことも大切です。
あなたに伝えたいこと
もし今、あなたが「SNSいじめ」で心がつらくなっていたら、
それは決してあなたのせいではありません。
SNSいじめは、あなたの存在価値を否定するものではないし、
そのせいで夢や発信をあきらめてほしくないです。
Aさんも今では、別のアカウントで好きな音楽の紹介をしたり、
自分らしく発信することを少しずつ再開しています。
そしてこう言っていました。
「ちゃんと話せば、味方はいる。信じてよかったって思えた。」
最後に
SNSいじめは、見えない場所で静かに心を削ってきます。
だからこそ、自分を守る知識と行動力が必要なんです。
もしあなたが今、「つらいな」「不安だな」と感じているなら、
まずは小さな一歩でもいいので、誰かに話してみてください。
あなたの心に寄り添ってくれる人は、必ずいます。
そして、自分の「好き」や「夢」を発信することを、どうかあきらめないでくださいね。
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